「暑くて散歩の時間が短くなっている」
「家の中で愛犬が退屈そうにしている」
「おやつをただ与えるだけではなく、もっと楽しんでほしい」
そんなときに試してほしいのが、犬のおやつを使った「宝探しゲーム」です。
犬の優れた嗅覚を使い、自分でおやつを探して見つけてもらうことで、体を激しく動かさなくても遊びの時間をつくれます。
特別な道具は必要ありません。
いつも食べているドッグフードや犬用おやつ、タオル、紙コップなどがあれば、自宅ですぐに始められます。
今回は、初めてでも失敗しにくい宝探しゲームのやり方と、安全に楽しむためのおやつの量や注意点をご紹介します。
1.犬は「探すこと」そのものを楽しめる
犬は人よりも嗅覚を多く使って周囲を確認しています。
散歩中に電柱や草むらを長く嗅いでいると、「早く歩いてほしい」と思うこともありますよね。
しかし、犬にとってにおいを嗅ぐことは、周囲の情報を得る大切な行動です。
この習性を遊びに取り入れたものが、おやつの宝探しです。
「食べる」までの過程を楽しむ
器に入ったおやつなら、犬はすぐに食べられます。
一方、隠されたおやつは、鼻を使い、場所を考え、自分で見つけなければなりません。
食べるまでの時間が遊びになるのが、宝探しゲームの魅力です。
ストレス対策はおやつだけではありません
散歩、十分な休息、飼い主さんとの遊び、安心できる環境なども重要です。宝探しは、毎日の生活を豊かにする方法の一つとして取り入れましょう。
2.まずは簡単!おやつ宝探しの始め方
最初からおやつを完全に隠してしまうと、愛犬が遊び方を理解できないことがあります。
まずは「鼻を使えば見つかる」という成功を経験させてあげましょう。
STEP1|愛犬の目の前に置く
床に滑りにくいマットやタオルを敷き、その上へ小さなおやつを一つ置きます。
「探して」などの合図を一つ決め、食べられたら優しく褒めます。
STEP2|タオルの端へ置く
次は、おやつの一部だけが見えるよう、タオルの端を軽くかぶせます。
愛犬が鼻でタオルを動かし、おやつを見つけられたら成功です。
STEP3|少し離れた場所へ置く
愛犬が見ている状態で、部屋の中の安全な場所へ数粒のおやつを置きます。
「探して」の合図で自由に探してもらいましょう。
最初のルールは「簡単すぎるくらい」でOK
愛犬が分からず困っているときは、隠す場所を簡単に戻します。難しくすることより、「見つけられた!」という成功体験を増やしましょう。
3.慣れてきたら難易度を少しずつアップ
遊び方を覚えたら、少しずつバリエーションを増やします。
紙コップを使って「どこかな?」
複数の紙コップを逆さに置き、そのうち一つの下へおやつを入れます。
最初はコップを少しずらし、おやつのにおいを確認しやすくしておきましょう。
犬が正しいコップへ鼻を近づけたら、飼い主さんがコップを持ち上げて食べさせます。
部屋をまたいだ宝探し
愛犬が慣れたら、家具の横やドア付近など、安全な場所へおやつを置きます。
高い場所や、家具のすき間など、無理な姿勢にならなければ取れない場所は避けましょう。
おもちゃやフードパズルも活用
フードを入れられる知育玩具やパズルフィーダーを使う方法もあります。
最初は簡単に取り出せる状態にし、犬が仕組みを理解してから難易度を上げます。
なかなか取れずイライラしている場合は、一度簡単な設定へ戻しましょう。
4.おやつの量と安全面で注意したいこと
宝探しゲームは犬にとって楽しい時間ですが、たくさん遊ばせようとしておやつを増やしすぎないことが重要です。
普段のフードを活用する
毎日行う場合は、特別なお菓子を追加するのではなく、1日のドッグフードの一部を宝探し用に取り分ける方法があります。
これなら、遊びのたびに余分なカロリーが増えることを防ぎやすくなります。
犬用おやつを使う場合も、小さく分けて使用しましょう。
おやつは1日の総摂取カロリーの10%以下が一般的な目安
残りの90%以上は、愛犬の年齢や健康状態に合った、栄養バランスの取れた主食から摂取することが基本です。
紙や布の誤飲に注意
紙コップやタオルをかじって飲み込む犬には、この方法は向いていません。
飼い主さんが必ずそばで見守り、遊び終わったら道具を片付けてください。
急な行動変化はストレスと決めつけない
家具を急にかじるようになった、落ち着かない、食欲が変化したなどの行動には、痛みや体調不良が関係していることもあります。
これまでと明らかに違う状態が続く場合は、おやつ遊びだけで様子を見続けず、動物病院へ相談しましょう。
5.PAWTOPIAでは自然そのものが宝探し
宝探しの考え方は、自宅の中だけではありません。
愛知県岡崎市のPAWTOPIA(パウトピア)には、自然に囲まれたドッグランやドッグアスレチックがあります。
草、土、木々、風など、自宅とは違うにおいがたくさんあります。
ドッグランへ来たからといって、ずっと走らせる必要はありません。
愛犬のペースで地面のにおいを嗅ぎながら歩くだけでも、普段とは違う探索時間になります。
自然の中では食べ物を地面へ直接まかない
ドッグランには、ほかの犬もいます。
食べ物を地面へまくと、犬同士がおやつを取り合う可能性があります。
施設内でおやつを使う場合は、PAWTOPIAの利用ルールを確認し、ほかの犬から十分な距離を取って管理しましょう。
まとめ|おやつは「食べる」だけでなく「探す」楽しみに
犬のおやつは、ただ手から与えるだけでなく、嗅覚を使った宝探しゲームにも活用できます。
最初は簡単に見つけられる場所から始め、愛犬の様子を見ながら少しずつ難易度を上げましょう。
おやつの食べすぎや、道具の誤飲には注意が必要です。
安全を確認しながら、愛犬が夢中になれる「探す時間」を毎日の生活へ取り入れてみてはいかがでしょうか。
※本記事は犬のおやつや遊びに関する一般的な情報です。食物アレルギー、持病、肥満、消化器疾患などがある場合は、使用する食品や量について獣医師へご相談ください。
