「何度教えても、なかなか覚えてくれない」
「おやつを見せないと指示を聞いてくれない」
「毎日トレーニングする時間が取れない」
犬のしつけについて、このようなお悩みはありませんか?
実は、犬のトレーニングは長時間続ければよいというものではありません。大切なのは、愛犬が正しい行動をした瞬間を見逃さず、「それで合っているよ」と分かりやすく伝えることです。
犬は、自分がした行動の直後に良いことが起こると、その行動を繰り返しやすくなります。
そこで今回は、忙しい飼い主さんでも取り入れやすい1日3分のトレーニング方法と、愛犬へ伝わりやすい褒め方をご紹介します。
難しい技を覚えさせることが目的ではありません。愛犬と楽しくコミュニケーションを取りながら、「できた!」を増やしていきましょう。
この記事の目次
1.犬のトレーニングは長時間やらなくても大丈夫
「しつけをするなら、毎日30分くらい練習しなければ」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、犬が集中できない状態で同じ練習を長く続けても、効率的とは限りません。
まずは1回1~3分ほどの短い時間から始め、愛犬が楽しんでいるうちに終わらせてみましょう。
成功したところで終わるのがポイント
トレーニングの最後に難しい課題を出して失敗した状態で終わるより、愛犬ができる簡単な行動を成功させて終える方法があります。
「今日はここまで。よくできたね!」と楽しい気持ちで終了すると、次のトレーニングにも参加しやすくなります。
3分はあくまで目安です
集中できる時間は、年齢、性格、その日の体調によって異なります。30秒で集中が切れる日は、そこで終了して構いません。
2.成功のカギは「褒めるタイミング」
犬が新しいことを覚えるとき、「何をしたら褒めてもらえたのか」が分かりやすいことが重要です。
例えば「おすわり」を練習している場合、座ってから時間が経った後ではなく、お尻が床についたタイミングですぐに褒めます。
まずは「できた瞬間」を見つける
完成した行動だけを褒める必要はありません。
例えば飼い主さんを見る練習なら、愛犬と一瞬でも目が合ったら褒めます。
呼び戻しなら、こちらへ完全に戻ってくる前でも、名前を呼んだときに顔を向けた瞬間を褒めるところから始められます。
小さな成功を見つけましょう
- 名前を呼んだら耳を動かした
- 飼い主さんへ顔を向けた
- 自分から一歩近づいた
- 落ち着いて座れた
- ほかの犬から視線を戻せた
おやつだけがご褒美ではない
食べ物が好きな犬には、小さなおやつが分かりやすいご褒美になります。
一方、おもちゃ、飼い主さんの声、なでてもらうこと、一緒に遊ぶことを喜ぶ犬もいます。
愛犬が「もう一度やりたい」と思えるものをご褒美として探してみましょう。
3.1日3分でできる3つのトレーニング
① 名前を呼んだら飼い主さんを見る
愛犬が落ち着いているときに名前を一度だけ呼びます。
こちらを見た瞬間に「いいね」「よし」など、毎回同じ褒め言葉を使い、ご褒美を与えます。
反応しなくても名前を何度も連呼せず、少し時間を置いてもう一度試してみましょう。
② 手のひらに鼻を近づける「タッチ」
愛犬の鼻先から少し離れた場所へ、手のひらを優しく出します。
犬が興味を持って手へ鼻を近づけたら、すぐに褒めます。
慣れてきたら「タッチ」と合図を加えましょう。
飼い主さんへ意識を戻す練習にも使いやすく、室内でも行えます。
③ 2~3歩だけ一緒に歩く
いきなり長い距離を横について歩かせる必要はありません。
愛犬が飼い主さんの近くにいる状態から一歩進み、犬も一緒に動いたら褒めます。
慣れたら2歩、3歩と少しずつ増やしていきます。
短い距離で成功を重ねることがポイントです。
4.うまくいかないときに見直したいポイント
昨日できたことが、今日はできないこともあります。
そのときに「分かっているはずなのに」と叱るのではなく、環境や難易度を確認してみましょう。
- 周囲に犬や人が多すぎないか
- お腹が空きすぎていないか
- 眠い、暑い、疲れている状態ではないか
- 一度に難易度を上げすぎていないか
- 合図を何度も変えていないか
室内ではできても、ドッグランではできないのは珍しいことではありません。
周囲の刺激が増えれば、同じ行動でも難易度は高くなります。
強い恐怖や攻撃行動がある場合
激しく逃げようとする、ほかの犬や人へ攻撃する、自分を傷つけるなどの行動がある場合は、無理に家庭だけで解決しようとせず、獣医師や行動学に配慮した専門家へ相談してください。
5.PAWTOPIAでも飼い主さんを見る習慣を
自宅でできるようになったら、少しずつ環境を変えて練習してみましょう。
愛知県岡崎市のPAWTOPIA(パウトピア)には、自然に囲まれたドッグランやドッグアスレチック、ドッグカフェがあります。
刺激の多い場所では、難しいトレーニングをする必要はありません。
名前を呼んだらこちらを見る、数歩一緒に歩く、落ち着いて待つといった簡単な練習から始めましょう。
ドッグランでほかの犬が気になっているときでも、一瞬こちらを見られたら大きな成功です。
遊びそのものをご褒美にする方法も
飼い主さんのところへ戻ってきたら褒め、その後もう一度遊びへ戻してあげる方法もあります。
「呼ばれる=楽しい時間が終わる」とならないようにすることで、呼びかけへの良い印象をつくりやすくなります。
まとめ|3分でも「できた!」は積み重ねられる
犬のトレーニングで大切なのは、長時間練習することではなく、愛犬が正解を理解しやすい環境をつくることです。
正しい行動ができた瞬間を褒め、簡単な課題から少しずつステップアップしましょう。
できない日があっても焦る必要はありません。
毎日の小さなコミュニケーションを積み重ね、愛犬と一緒に楽しく学んでいきましょう。
※本記事は一般的な犬のしつけ方法を紹介するものです。強い恐怖、不安、攻撃行動などがある場合は、獣医師や適切な専門家へご相談ください。
